ついにゴーマ3ちゃんズ(3バカ)の登場です。
この回からオープニングの途中に話の映像が挟まれるようになります。
音楽と共に映像が入るのはテンションが上がります。
今回は2話から13話ぶりに、ザイドスが頭陀袋からゴーマを出すところが挿入されています。三人が一度に出てくるという豪華ぶり。
こうやって見ると3バカ、立ち姿がキマっています。
そして、オープニング挿入映像では、三人が自転車に乗っている姿も
。どんだけ自転車好きなんだ。自転車のこぎ方もそれぞれのキャラっぽいところがグッドです。
冒頭から電話先生・墓石社長の登場で始まります。主人公よりも怪人が先に出てくるとは。
音楽や雰囲気からも彼らがコミカルなキャラクターであることがわかります。
そこに神風大将が登場。
触れたらいけないかもしれないけど、バイクにカギ十字がついてる……!
頭部は旭日旗、バイクにはカギ十字、名前は「神風」――いろいろな方面からおしかりを受けそうなキャラクターです。コメディリリーフなのに攻めていらっしゃる。
まあ暴走族の記号としてのアイテムであり、それ以上でもそれ以下でもないということなのでしょう。
三人ともデザインが魅力的だと思います。神風大将は格好いいし、電話先生はバチバチまつ毛とボンキュッボンのボディがセクシー。墓石社長はおどろおどろしい見た目と気さくな関西弁のギャップが素敵です。
神風大将は動くと後ろにまいている布が動くのが格好いいです。
そういうさりげないところにこだわりを感じます。
タイトル「3バカサッカー」。
店で餃子を作っている亮に妹が絡んでいます。一緒に出掛けたいと言っている妹をいなす亮。ダイレンジャーのメンバーが餃子を食べに来てくれるようで、出かけられないと。1話目だと仕事熱心には見えませんでしたが、料理人としての志はあるようです。
その様子を墓石社長の能力で観ていた3バカ。妹を人質に取ることにします。
「俺の腕で眠りな。可愛いベイビー」
気絶した妹をキャッチしたときの神風大将の台詞。やたらとキザで面白いです。
助けに来た亮ですが、攻撃を止められます。
「いいか、ただ殴り合って勝負するなんざ俺たちの趣味じゃねえんだ」(神風大将)
「私たちとゴーマ流サッカーで勝負ざます」(電話先生)
もろ暴走族なのに殴り合いは趣味じゃないというギャップがイイです(弱いからでしょうが)。
「サッカーだと? ふざけんじゃねえ!」
そりゃそうだ。
しかし3バカは亮の訴えを華麗にスルー。
「場所は地獄谷。試合開始は12時。いいか、絶対に一人で来い。遅刻は厳禁だぜ、ベイビー」(神風大将)
また出た、「地獄谷」。ゴーマは地獄谷大好きですね。それにしてもサッカーをするというのに「一人で来い」とは理不尽な。
3バカは3バカなのに声がやたらといいのも特徴です。
この日、元々は亮の餃子を食べる予定だったダイレンジャーたち。約束を反故にされて将児が怒っています。しつこい、と殴る亮。
シリアスなシーンですが、対応があまりにもむちゃくちゃで笑ってしまいます。
二人ともキレすぎだろ。
妹のことがあって冷静でいられないのはわかりますが、何も殴らなくても。
地獄谷には3バカとコットポトロ、ザイドスがいます。今回はザイドスが主導で作戦を行っているようです。
「いいか落ちこぼれ三人組。絶対に奴らを倒せ! もしこの試合に負ければ、もうお前らに帰る場所はないからな」(ザイドス)
「その代わり、勝ったらもう落ちこぼれとは言わせないぜベイビー」(神風大将)
この三人が落ちこぼれであることがザイドスの台詞で明らかになります。
「一人一人じゃろくに戦えないお前らを、わざわざチームにしてやったんだ。死んだ気でやれ!」
「死ぬ気で」どころか「死んだ気で」とまで言われる始末。この時のザイドスの動作・表情がとても面白いです。
「ほやけどほんまに勝てるんやろか」(墓石社長)
亮の姿を見た途端、不安をあらわにする3バカ。墓石社長は頭からおみくじを出します。墓石社長の頭はさまざまなものに変わるのが見ていて楽しいです。
「大吉が出た!」と喜びつつ、興奮のあまり三人でケンカみたいになるところがほほえましいです。
ここでルールの説明。
亮がゴールを決めると、風船に入っている妹が解放される。ゴーマがゴールを決めると、亮が爆破される。といういたってシンプルなものです。
亮の爆発が人形で再現されるのですが、ものすごい爆発です。
冷静に考えてみると特撮物の爆発ってびっくりするくらい激しいよなと。
「気力、転身」
とても静かでシリアスな言い方で、亮がかなり思い詰めているのが伝わります。こんなに深刻な雰囲気の話だったっけ。
試合が始まったら、あの有名なテーマ「オーレーオレオレオレー」が流れます。懐かしい。
足が遅いらしい(そしてそれを気にしている)神風大将はバイクに乗り出します。亮は一人なのにゴーマ側は複数(コットポトロ込み)だし、もうむちゃくちゃです。これがゴーマ流か。
「卑怯だぞ。んなのありかよ」(リュウレンジャー)
「あ〜ら。この試合は手でボールに触れる以外は何でもアリアリざますのよ」(電話先生)
「お前らも普段の恨みを晴らせ」(神風大将)
そういわれて、みんなでリュウレンジャーを囲んでボールで攻撃するコットポトロたち。普段ということは、こいつら、いつも同じコットポトロたちなのか?
3バカ、コミカルなイメージでしたが、改めて見るとけっこう凶悪です。
この回はコットポトロがよく喋るところも見どころです。
あと神風大将のキザさがいちいちに笑えます。
ついに神風大将のゴールが決まります。
爆破されるリュウレンジャー。
転身が解け、倒れた亮を見て大喜びするゴーマたち。しかし、亮が動いたのを見て、
「あらあ、まだ生きてるみたいね」(電話先生)
「もう1ゴールってとこか」(神風大将)
やっぱり殺し合いが前提なのか……っ。恐ろしいです。
もう一発、ゴールを決めて喜ぶ3バカ。
しかし、すべてはシシレンジャーの罠だった……!
幻で作られたゴールだったのだ!!
ここでほかのメンバー登場。亮は危機を脱します。
4人の登場が格好いいです。
そして大五のドヤ顔(笑)。
「だますなんて卑怯だぜベイビー!」(神風大将)
「何でもアリアリなんでしょ。文句は言わせないわよ」(リン)
「何でもアリアリ」のところから見ていたようです。今まで出てこなかったのは、一人で戦おうとする亮の意志を汲んでのことなのでしょう。
将児が亮を殴る真似をして、ほっぺたを軽くぺちっとするところが素敵です。
ダイレンジャーの名乗りに続き、ゴーマ3ちゃんズも名乗ります。「有名無実」(笑)。自分で言ってしまうところがもうね。
全員そろってもサッカーで勝負するのがすがすがしいです。スポーツマンシップに溢れています。
ゴーマ怪人はあの動きにくそうな着ぐるみでしっかりとボールを蹴っていてすごいなと思います。
ゴールを決められそうになったダイレンジャー側。
「しまった!」(キーパーの知)
天時星の技で時間を巻き戻して防ぎます。そ、そんなのありかよ(なんでもアリアリか)。
7話でもありましたが、スピード感を表すための合成が浮きまくっているところに時代を感じます。
ゴールを守るコットポトロが何か格好いい(笑)。そしてリュウレンジャーのシュートにビビるところが可愛い。
「うわあああ」(コットポトロ)
ボールを受け止めるものの、一緒に吹っ飛んでゴールに当たってしまいます。受け止めたのに、アウトなのかッ。これもまた、ゴーマ流というところでしょうか。
無事、妹を救うことに成功します。
試合に負けた3バカは巨大化爆弾を使います。3人が一気に巨大化するのは圧巻です。
そして今回だけ、なぜか都合よく龍星王しか呼ばないダイレンジャー。
神風大将の首を絞める龍星王を、電話先生がくすぐり、墓石社長が殴ります。3バカも龍星王も可愛いです。
龍星王は武人変化します。
サッカーボールを取り出す神風大将。まだサッカーにこだわるのか。
3人の放つボールを蹴り返し、やっつけることに成功。
ダイレンジャーは無事、亮の餃子にありつけたのでした。
亮がリンの意見を一番真剣に聞こうとしているのがリアルです。
リンは中国人ですからね、やはり本場の人の意見は重要です。
ラストは、傷だらけで夕日をバックに歩く3バカで終わります。
改めて見ると、やっぱり3バカはいいキャラしてるなと思いました。敵方にもこういう憎めないのがいると楽しめます。