第六話(最初から読む)。
中国の砂漠をさまよいながら、リンは再び幻を見ます。リンは生きている4体の気伝獣が、自分を呼んでいるのだと考えます。
他のダイレンジャーは、なんとジープで砂漠を移動しています。どうやってここまで来たのか? 道士に気力でジープごと飛ばしてもらったのでしょうか。このジープが誰の所有物なのか気になります。道士のなのかなと思いますが、サボテン将軍回のときにプライベートで5人だけで乗り回していたしなあ(道士、持ち主なのに仲間はずれ)。
「リン、応答してくれ。リン!」(知)
基本的に敬語の知がため口なのが気になります。それだけ焦っているのか、リン相手だとやっぱりフランクになってしまうのか。
口紅歌姫とゴーマ三幹部も中国砂漠に現れます。中国出張まで同行するなんて、こうなってくるとこの三人は暇しているのかなと思ってしまいます。むしろゴーマの本部は中国だったっけ。
「天宝来来の玉をダイレンジャーに渡すわけにはいかん」(シャダム)
うなずくガラとザイドス。
口紅歌姫に向かって、
「四体の気伝獣を絶対に蘇らせるな」(シャダム)
「リンを殺せばいいのでしょう」(口紅歌姫)
ダメだ、会話が通じていない。ま、いっかという感じで見送る三人が面白いです。
ダイレンジャーたちのジープの周りに、色とりどりの風船が現れます。それが割れて、コットポトロに変化! コットポトロがよくやる顎に手を当てるキザなポーズが気になります。
一方、リンも口紅歌姫に追われていました。
大将戦で必ずある、対峙しながらすり足で動く演出が好きです。
気力転身して闘うものの、オーラチェンジャーが吹き飛ばされて人間体に戻ってしまいます。悪魔聖歌隊まで出てきて、リンは追いつめられます。
ジープで走行を続ける4人。落ちていたリンのオーラチェンジャーを発見します。光っているのを見て車を止めさせる大五、さすがです。
口紅歌姫から逃げ、走っていたリンは、ダオス文明の遺跡にたどり着きます。そして、遺跡の中で体を休める龍星王と再会します。龍星王は五つの玉の在り処を示してくれました。
CM明け、突然巨大化した口紅歌姫が現れます。外から遺跡内のリンたちを攻撃します。貴重な文化遺産に何ということを。
必死に闘おうとする龍星王がけなげです。
「オホホホ、所詮、どうにもできないわ」
この言い方と所作が、パワハラ女上司らしくて非常にいいと思います。
絶体絶命のピンチに、他の4人が現れます。リンはオーラチェンジャーを受け取り、5人は転身します。
リュウレンジャー(亮)が龍星王に乗り込み、他の4人が玉を探すことにします。
悪魔聖歌隊が歌いだし、窮地に陥るダイレンジャーたち。
「やばい、気力が足りねえ、早く玉をー!」(リュウレンジャー)
何かシュールです。
風が吹くのを見て、「私は天風星・リン!」と目覚めるリン。「風よ、風よ! 私に力をください」と手を広げる姿は、一歩間違うと大丈夫なのか心配になる姿です。
天風星・一文字竜巻で女の子たちを吹き飛ばし、玉を隠している岩も吹き飛ばします。なかなかの強硬手段です。
そしてついに、ダイレンジャーたちは天宝来来の玉を手に入れるのです。
「ふぃーーっ、気力が骨の髄までしみるぜ!」(リュウレンジャー)
大丈夫か、このヒーロー。地下帝国でビールを飲んだカイジみたいになっているぞ。
龍星王以外の気伝獣たちも参上します。初登場です。盛り上がる展開です。
「四体の気伝獣が蘇ってしまったあ!」(シャダム)
シャダムさん、本当に悔しそうです。
それぞれの気伝獣が技を披露するのですが(だいたいはレンジャーたちの技の強化版)、特筆すべきはやはりシシレンジャー。「大蜃気楼」で大五は幻総武線よりも目を疑うものを出現させます。
緑色の妖しい霧に包まれた口紅歌姫。そこにノリノリで斬りかかりに現れるシャダム。
「おらああああ!」(シャダム)
「シャダム中佐!?」(口紅歌姫)
相手の仲間を出現させるだなんて、容赦がないです。
口紅歌姫もですが、シャダム本人はもっと困惑します。ザイドスと顔を見合わせ、「俺?」と言わんばかりに自分を指さし。ザイドス、無言でうなずく。シャダム中佐の貴重なボケ、いただきました。
口紅歌姫を斬りつけた幻シャダムは、お尻を叩いて高笑いしながら消えていきます。
「お尻ぺんぺんウワッハッハッハッ(裏声混じり)」
アラレちゃんの「キーン」のようなポーズを取りながら、消えていく幻シャダム。楽しそうで何よりです。
そして五体が合体し、天空気殿となります。この合体と言いつつ寄り集まっただけな感じが天空気殿のよいところです。みんなで台座に寄り集まり、ドラえもんのタイムマシンみたいな状態になって、口紅歌姫に突っ込んでいきます。龍星王だけ飛び降り、攻撃。
「美人、薄命よー」
口紅歌姫撃破。彼女らしい辞世の言葉です。
女の子たちも正気を取り戻し、めでたしめでたしとなりました。
ラスト、橋の上で会話をする道士とリン。道士の役者さんは191センチあるということで、見栄えがします。それにしても、その服装で外を出歩くんですね……。
「よくやったな、リン。お前はちっともダメじゃない」
なんだかんだツッコんでいますが、やっぱり道士・カク、めちゃんこ格好いいです。それこそ親戚の叔父さんに欲しいタイプです。
「リン。今まで黙っていたが、お前はダイ族の血を引いている。これからのお前は、私にも計り知れない力を出すかもしれん」
リンはダイ族の血を引いていることが発覚。しかし、他の五人も気力を操ります。資質的にはダイ族が使える人が多いというのはあるかもしれませんが、やはり気力はダイ族だけが使えるというものではないのでしょう。