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『楽園』〜悲しくて優しい物語〜
2007年出版(日本)
著作、宮部みゆき   


 ノアエディション(フリーペーパー社)に雇われている前畑滋子の元に、中年女性・敏子が訪ねてくる。敏子には夫はおらず、40歳を過ぎてから産んだ一人息子・等を事故で失ったばかりだった。敏子は等には超能力があったのではないかと思っており、滋子に捜査を依頼に来たのだ。
 等が生前に描き残した絵には不思議なものがあり、それがサイコメトラー能力のなせるものではないかというのだ。
 滋子はこれを敏子が息子の死を受け入れ、思い出にするための「喪の作業」ととらえ、依頼を受けることにする。
 その過程で、焼け跡から16年前に失踪した娘の遺体が発見された土井崎家が絡んでくる。娘を殺したのは両親だった、すでに時効は成立しているのだが――。

 

『楽園』を初めて読んだのはずいぶんと昔です。先日『模倣犯』を読みましたので、その続編という位置である今作品も読み返したくなりました。
『模倣犯』を知ってから読むと、以前はわからなかったネタがわかってより面白かったです。
『楽園』感想内では模倣犯についてのネタバレもあるので、気になる方は読んでからをおすすめします。



■総合目次へ■  
『楽園』その1(始めから幼馴染に絵を見せるまで)
『楽園』その2(野本刑事登場から誠子登場まで)  
『楽園』その3(あおぞら会から○○よんでくださいまで)  
『楽園』その4(両親の話から警察よんでまで) 
『楽園』その5(鳩子登場から茜の思い出まで)
『楽園』その6(シゲ登場から事件解決まで) 
『楽園』その7(真相からラストまで)  
『楽園』その8(好きな表現と気になる点)


 

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