『模倣犯』〜大人をなめたらいかんぜよ〜
2001年出版(日本)
著作、宮部みゆき
※イメージ画
高校生の塚田真一は、犬の散歩の途中、公園で人間の片腕を発見する。そこから明らかになる連続誘拐殺人事件。失踪したと思われていた女性たちは殺されていた――。片腕とは別に発見されたハンドバックの持ち主・鞠子の祖父、義男。事件のルポを書くライター、前畑滋子。犯人を追いかける警察、武上・秋津・篠崎……そして犯人たち。
マスコミにかかってきたキイキイ声の電話による犯行声明から、事件は動きだす。
※ネタバレあり
こちらの感想では映画版についても若干ネタバレがありますのでご注意ください。 『模倣犯』は2002年の映画から入っています(映画版『模倣犯』感想)。
映画はビデオで観たはずですが、それもずいぶん前のことなので、キャラクターと印象深いいくらかのシーン以外はほとんど物語を忘れてしまっている状態でした。
ですので小説は新鮮な気持ちで読むことができました。
映画版で印象に残っているのは何といっても、
「やめろ、ピース」
あのシーンがあるからこの映画は私に印象深く残っています。
ずっと心に残るシーンが一つでもあれば、それは名作です。
寸でのところでピースにはなれなかったヒロミくん。
小説も当然、一番注目する予定だったのはヒロミくんなわけです。
しかし、ヒロミくん登場までも非常に面白くてかなりのハイペースで読み進めました。
言うまでもなく面白い小説ですが、総括した感想をうまくまとめられないので、読んで面白かった部分を順番に挙げていくスタイルをとります。
→その1(よかった表現について)へ
■総合目次へ■
『模倣犯』その1(良かった表現について)
『模倣犯』その2(物語の流れ・ピース・ヒロミについて) 『模倣犯』その3(話は進み・カズについて)
『模倣犯』その4(ピースとヒロミについて)
『模倣犯』その5(ヒロミの死後)
『模倣犯』その6(由美子の運命) 『模倣犯』その7(結末) 『模倣犯』その8(雑感・気になる点)
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