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『五星戦隊 ダイレンジャー』〜11. 磁石でガウス!〜
1993〜1994年公開(日本)
監督、小林義明・坂本太郎・小笠原猛・東條昭平・渡辺勝也
脚本、杉村升、荒川稔久、藤井邦夫、高久進、井上敏樹  


 地球侵略をもくろむ妖力使いゴーマ族と、気力を操るダイレンジャーが地球を守るために戦う。


※ネタバレあり

 

 11話目(最初から読む)。
 先週まで激しい展開が続いたからか、今回は一話完結の箸休め的な内容でした。

 今回は将児の恋のお話です。
 毎朝ランニングが一緒になる女の子(なつみちゃん)が、どうもボクシングに興味がある様子。
 将児はボクサーの卵です。ボクシングの話で仲良くなり、なつみちゃんに好かれていると思ってすっかり舞い上がってしまいます。

 将児は不良っぽい見た目や性格ですが、ボクシングに関してはきっちりトレーニングをしていて偉いなと思います。
 カーブミラーでなつみちゃんが来るのを確認して満面の笑みに。彼女が通り過ぎた後に、髪の毛を整えながら後をついて走り、声をかけます。一連の行動がわかりやすくてほほえましいです。

 本部でダイレンジャーのメンバーにうっきうっきで自慢しますが、みんなまともに受け取っていない模様。
 亮や知から馬鹿にされても、「ひがむなひがむな」と笑って流せる辺り、器が広いです。
 こうやって見ているとダイレンジャーは普通の若者集団なんだよなあと再認識します。最初から訓練を受けたエリート部隊ではなく、道士がその辺からいきなり集めてきたわけですからね。
ところどころにゆとりっぽい(ゆとり世代よりだいぶ昔ですが)雰囲気があるのがなじみ深いです。

 そんな彼らの知らないところで、怪しい男が現れます。ゴーマの怪人・磁石神父。神父の格好で踊るように歩く姿はうさん臭くて惹かれます。彼もまた一話で倒すには惜しい良いキャラでした。

「NS、NS、NS、NS。くっつく。NN。離れる。NとS」

 そして唐突に画面に向かって(視聴者に向かって)話しかけてくる!

「あなたも、この私の魔法の磁力を信じるでガウスか?」

 演出が怖い。他人事だと思っていたのに巻き込まれた感じです。

 磁石神父は歩いてくるカップルに立ちはだかり、話しかけます。

「幸せそうでガウスね」

「宗教なら間に合っているよ」と無視して進もうとするカップル。その背中に杖を付けると、「N」と「N」の文字が。カップルは反発して吹き飛ばされてしまいます。男のほうは橋から落ちそうに。

「なおきさん。なおきさん!」(女)

 なおきさん大ピンチ。
 助けようとする女性に向かって、「こっちにもっといい男がいるでガウス」と言う磁石神父。工事中看板の絵に「S」の文字をつけます。女性はそれに引き寄せされて引っ付いてしまいます。
 
完璧に人を弄んで喜ぶ愉快犯です。

 一方の将児。リンに妹のふりをさせて、なつみちゃんの好みを女の視点から探るためにつれて行きます。

「あのねえ、さりげなくじっくりっていうその日本語、わたし悩むよ」(リン)

 こういう台詞にリンが中国人であるという個性が活かされていてグッドです。
 道中、磁石神父とすれ違う二人。磁石神父は将児のお尻に「N」をつけるのに成功しますが、リンには失敗してつけられませんでした。とても悔しそうです。
 なつみちゃんのところに行く二人。しかし、将児に会った途端、なつみちゃんは跳ね飛ばされてしまいます。先に磁石神父に「N」マークをつけられていたのです。

 他の人たちも磁石化して反発し合い、悲惨な状況に。それを寝転がりながら楽しそうに眺める磁石神父が凶悪です。まるでいたずらっ子のような楽しそうな態度で人を陥れて喜んでいます。

「うるさい! 愛の力で引っ付き合う親子なんて、反吐が出る!」

「この子だけは……」と子供をかばう母親に吐き捨てるように言います。そして容赦なく磁石化させて吹き飛ばす! ただの愉快犯っぽくもある磁石神父の心の陰が見え隠れします。
 そこに現れるガラ中佐。どうも最近、ガラ推しなダイレンジャーです。

「ガラ中佐」

 ちゃんとガラを中佐と呼び、少し腰を低くする辺りがさすが神父です。ふざけた行為をしていても大事な時には品があります。子供っぽくふるまっているけど、「あ、大人なんだ」と思いました。世の中には大人のふりをしている子供もいれば、子供のふりをしている大人もいます。

「愛する子、愛する友から引き離された人間どもは、混乱の中で助け合うこともできぬ。そしてやがて、絶望の炎に焼き尽くされて死んでいくのだ!」

 ガラさんが言うと、とても、胸に来ますね。彼女のバックグラウンドを考えると、物悲しくなります。

 そこに現れる将児とリン。

「何でガウスかお前たちは」
「地球で一番強いとうたわれた、無敵の星だぜ!」

 さりげなくメタ発言。エンディングの紹介、ありがとうございます。

 磁石神父、「ホイホイホイ♪」と踊りながら怪人体に変化。「シャクシャクシャク♪」と笑ったり、所作が面白いです。

「ほどほどにしておけ、磁石神父」

 少し優しくささやくと、ガラは消えました。何なんだろう、この意味深な台詞は。

 将児は磁石神父に戦いを挑みますが、まったく歯が立たずやられてしまいます。

「この技は肩がこるガウス」

 フザケタ態度の磁石神父に、憤るリン。「今度は私が相手よ!」

「やなこったでガウス。どのみちお前らなんか、私には勝てないでガウス」
「何ですって!?」

 シャクシャク踊りながら消えていく磁石神父。なぜここでとどめを刺さないのか不思議です。
 
肩が凝ったからもう終わり、ということなのでしょうか……まさに余裕シャクシャクですね。
 本部で目を覚ます将児。悔しがります。

「磁石化されたら最後。やつに吸い付けられるか吹き飛ばされるか二つに一つ。逃れることはできん」(道士)

 これって、磁石神父を瀕死に追い込むか、本人に解除させるまでその状態が続くということですよね。よく考えるとかなり恐ろしいです。6000年前も死ぬまで反発させられた人間たちがいるのでしょう……。

「だとしたら将児、お前はその力を逆に利用することを考えるんだ」(道士) 

 将児はバイクでなつみちゃんの元へ向かいます。テンマレンジャーは青なのに普段のバイクは黄色というのが興味深いです。
 そして職場のロッカールームに侵入。いや、入るなよ(笑)。なつみちゃんのロッカーにボクサーのマスコットがかかっているのを発見します。将児はそれを自分を意識したものだと考えます。まあ、この流れならそう思うよねー……。

 CM明け、いきなり車に追いかけられるなつみちゃんで始まります。車に「S」マークが……逃げても逃げても追いかけてきます。普通に怖いです。えぐいです。
 それを見て楽しそうに笑う磁石神父。これはサイコパスですわ……。

 車に追いかけられるなつみちゃんを将児が発見。追いかけます。ヘルメットに筆文字で「将児」と書いてあるのが面白いです。不良で髪もきっちりリーゼントに決めているのにヘルメットは被る点は感心です。
 将児、バイクごとジャンプして車の前に躍り出ます。

「なつみちゃん、この車は俺に任せろ」
「でも!」

 何気なく見ていましたが、なつみちゃん、車やバイクと並走しています。めっちゃ体力あるな。 さすがは毎日走り込みしているだけのことはあります。
 なつみちゃんに右に思い切り飛ぶように指示。「勇気を出して右に飛ぶんだ!」。と同時に、バイクを左側に動かし車を引き寄せる将児。
これは惚れる。

 自分が囮となって車を引き寄せながら将児は走ります。

(なつみちゃん。あの磁石野郎は俺が必ず倒す。それで俺の方からデートに誘ってやるよ)

 この回の将児は本当に格好いいです。

 素晴らしいバイクアクションで車を無人の工場で爆破。無事に始末します。

「やったぜ!!」

 爆発を背景に言う姿が本当にうれしそうです。

 そのころ、どこかの工場では職員たちが磁石化され、地獄絵図のようになっています。
 杖を回しながら笑う磁石神父に、バイクが突っ込みます。吹っ飛ばされる磁石神父。

「誰でガウス!?」
「背中(せな)で泣いてる、星天馬」

 格好良く背中が映されるのですが、いつもの青いボーダーシャツ&つなぎ姿なのが面白いです。

 他のダイレンジャーもそろいます。みんながバイクで並ぶとき、さりげなく将児が手袋を脱ぎ投げ捨てているのがキマッています。

 五人とも、磁石神父に磁石化されてしまい、反発し合って気力ボンバーを撃つことができません。ダイレンジャー、ピンチです。
 ここで、テンマレンジャー(将児)は道士・カクの言葉を思い出します。

「みんな、縦一列に並ぶんだ!」
「なんだって!?」
「奴がくれた磁力を逆に利用してやるのさ」
「そうか、わかった」

 ここでいち早く「わかった」となるのが、大五なところが、細かいです。やっぱり大五は鉄道マニア!

 テンマレンジャー以外の四人が一列に並び手を広げます。なかなかにシュールな光景です。

「名付けて、リニア拳・中央新幹線!」(将児)

     _人__,.イ.、._人_人_人
 <´ リニア拳・中央新幹線   >
   ⌒ v'⌒ヽr -、_  ,r v'⌒ヽr ' 

 四人の上を滑り、テンマレンジャーが磁力神父にミサイルのごとく飛んでいきます。なんと新幹線のイメージ映像付き。
 超高速で頭突きされた磁石神父は、吹き飛びます。それによって磁石化が解除されます。

 磁石神父、巨大化爆弾を取り出します。

 大連王VS磁石神父。馬蹄磁石を投げつけられた大連王ですが、磁石を真っ二つにへし折ってしまいます。

「ばて(馬蹄)なかったのねえ〜」

 辞世の一言を残して終わりました。

 すべてが解決し、なつみちゃんを呼び出す将児。

「ほんとに告白しちゃうのかしらね」(リン)
「僕は止めたんですけどね」(知)
「来たぞ来たぞ!」(大五)

 ほほえましく眺めるダイレンジャーメンバー。
 なつみちゃんがやってきます。

「こないだは本当に、ありがとうございました」
「何言ってんだよ、水臭いぜ、なつみちゃん」

 ここまではいい感じです。しかし――。

「それから、もう一つ、どうもありがとうございました」
「あ?」
「将児さんの一言で、先輩に告白する勇気が出ました」
「告白?」
「ボクシング部の先輩がずっと好きだったんです。でも、なかなか言えなくて」

 これはひどい。
 まさか、知も自分の発言が冗談で済まなくなるとは思ってもいなかったでしょう……。

「そうかぁ……」としか答えられない将児。それでも笑顔で見送るところがナイスガイです。
 命がけで助けてもらったんだし、なつみちゃんも将児に気持ちが動いてもおかしくなかったと思うのですが、うまくはいかなかったようです。

 ダイレンジャーは前後編が多いので、一話完結だと短く感じてしまいます。けれど磁石神父のコミカルな所作とやることのえぐさのギャップに深い闇があり、印象的な話でした。

 結婚式で男女を結ぶ神父が、人を引き離したり引っ付けたりする能力を持つ怪人というのが何とも皮肉で素敵です。



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