『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』を観て
2016年公開(アメリカ)
監督、デヴィッド・イェーツ 脚本、J・K・ローリング 原作、J・K・ローリング
イギリスの魔法生物学者のニュート・スキャマンダーはある目的のためにアメリカに来たが、そこで魔法動物をトランクから逃がしてしまう……。
※ネタバレあり
たくさんの魔法動物が出てきて、動物好きの自分としてはとてもよかったです。
動物が可愛い! 二フラーとオカミーがお気に入りです。
しかし、ただ可愛いだけではなく、人間と動物の関わり方に切り込んでいく内容です。『ゴジラ』と『ドラえもん』と『遠い海から来たクー
』を観て育った人間としては環境保護や動物愛護について考えさせられます。
原作者が自ら脚本を書いたというだけあって、ストーリーも面白かったです。全体的に映像向きの作品だと思いました。ワクワクするようなシーンが多かったです。
暗すぎず、かといってコメディだけではなくシリアスさもあり、バランスのちょうどよい内容でした。
元の作品が終わった後のスピンオフや小話って、どうしても元の作品より小粒になる印象があるのですが、今回の作品はそんなこともなく、一番最初のハリー・ポッターシリーズと遜色ない面白さでした。
キャラクターがとても魅力的でした。
主人公がまず好きです。雰囲気がすごくいい。あと動物好きっぽさがよく出ているのも好印象でした。事件の犯人(人間)に対してのふるまいも野生動物を相手にしているみたいで笑えました。
色気むんむんで美人の妹がさえないノーマグのおじさんと引っ付くところもよかったです。
夢がある(笑)。もちろんこのおじさん、とても性格の良い人で惚れられてもおかしくない人なのですが。
ノーマグのおじさんがトランクの中の空間で動物を観て、どんどん気持ちが変わっていく様子が表情でわかるところが素晴らしい演出だと思いました。こういうところも映像ならではですね。
主人公の持っているトランクはドラえもんの道具みたいで楽しかったです。
四次元ポケット的でもあるし、「不思議のラビリンス」に出てきたトランク的でもあり。
予告編以上に本編は面白かったです。
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