『シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 』〜人類には2種類ある。※エヴァの裏感想〜
2021年上映(日本)
企画・原作・脚本/庵野秀明
総作画監督/錦織敦史作画監督/井関修一、金世俊、浅野直之、田中将賀、 新井浩一 副監督/谷田部透湖、小松田大全
デザインワークス/山下いくと、渭原敏明、 コヤマシゲト、安野モヨコ、高倉武史、渡部隆
声の出演/緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、石田彰、立木文彦、清川元夢
関智一、岩永哲哉、岩男潤子、長沢美樹、子安武人、優希比呂、大塚明夫、沢城みゆき、大原さやか、伊瀬茉莉也、勝杏里
山寺宏一、内山昂輝、神木隆之介
※ネタバレあり
第三新東京市に襲来する謎の生命体「使徒」と、14歳の少年少女たちが人型兵器「エヴァンゲリオン」に乗って戦う。
ニア・サードインパクトを起こしてしまい、フォーズインパクトを起こしかけ、友だちのカヲルを死なせ……次々と起こる悲劇に耐えられず、自分で動くことを止めてしまったシンジ。
アスカに促されながら向かった先で、思わぬ再会が待っていた。
シンエヴァンゲリオン感想の追記です。
爽やかに終わった感想文でしたが、いらない裏感想を付け加えるよッ!!
気分が落ち着いて他の方の感想を読んで回ったりしています。
意外だったのですが、私はものすごく感動したけど、絶望や失望した人も多いようです。
そして恐ろしいことに気付いてしまいました。
以下は仮説です。
私が今回の物語に感動できたのは、登場人物(または庵野さん)の抱えていた問題に共鳴し、その解決に希望を感じられたから。
感動できた人たちは皆、そうだったのではないか?
(それは必ずしも現実の問題解決が完了できたからではない。そんな直接的なことではない。それでもどこかに希望を見出せたかどうか)
「庵野さん(の描く物語)に共鳴して感動できた人たち」「できずに失望した人たち」
もっと言えば、
「庵野さんと同化した人たち」「同化できなかった人たち」
に分断されたのではないか?
エヴァンゲリオンという物語が最終的に導き出した答えは、「人類補完計画を拒否し、ATフィールドがある世界で、個個として生きること」「個個として存在する他人同士でも絆を作り希望を見出せること」だったはず。
しかし、現実に生まれたのは、「庵野さんに人類補完されて希望を感じた人たち」と、「庵野さんに同化できずATフィールドのある世界で絶望を感じた人たち」の世界だった。
希望と幸せを目指した物語とは裏腹に、フォースインパクトが起きてしまったのだ。
人類には2種類ある。庵野秀明と、庵野秀明以外だ。
……いいや違う!!
「エヴァをフィクションと認識(庵野さんを他人)したうえで、描かれた物語から自分なりの希望を見出す」=「エヴァの結末に共感はできなかったがそれはそれとして納得して(自分とは違う他者と認識)、自分ならどうするかの結論を探す・別のところに希望を探しに行く」=「ATフィールドを保ちつつ希望を模索する」
(エヴァに限らずどんな物語もそう)
これが真説だ。
フォースインパクトは起こっていないし、世界は恐ろしくなんかない。
あぶないあぶない。
あやうくLCLの海に溶けるところでした。
(もちろん、本当は作者と物語は別物で、作者と作品を同一視しずぎるのはよろしくない。シンジはシンジでありアスカはアスカでありレイはレイでありゲンドウはゲンドウであり庵野さんではない。というのはわかっている。ただこのほうが面白いかなと思ってこんな書き方をしてしまいました。すいません)
シンジくんを救ったマリはたしかに現実にはいない。でも、「君はよくやってる」という台詞を私たちにくれた庵野さんはそこにいる。それでいいんじゃないですか。
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の感想 アニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 」の感想
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