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クロックロの日記 


『名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)』〜偏執的犯人たち〜
2008年公開(日本)
監督、山本泰一郎 脚本、古内一成 原作、青山剛昌
声の出演、高山みなみ・山崎和佳奈・神山明・山口勝平・緒方 賢一・林原めぐみ・茶風林・桑島法子・
田中信夫・黒光祐・依田英助 


 高校生探偵・工藤新一は、怪しい組織の取引現場に居合わせてしまい、謎の薬を飲まされ子どもの体になってしまった。幼馴染の毛利蘭の家に居候として暮らしながら、元に戻るために謎の組織を追う。その中でさまざまな事件を、蘭の父で探偵業をする毛利小五郎の代わりに解いていく。



※ネタバレあり

 コナンの映画の何が面白いかって、事件の規模に対して犯人の動機があまりにも吊り合っていない(もはや誰にも理解できない偏執的な動機)というギャップです。
 今回の話は、映画版の割りに地味だったのですが、犯人の動機が面白かったのでよしとします。
 おおまかにはこうでした(台詞が多少違うかもしれません)。

 犯人はピアノの調律師をしているじいさんでした。
 じいさんは音楽家の若者四人を爆破して殺害、絶対音感を持った女性を一人重傷に追い込みました。また、大きな演奏会の最中に、会場のホールを爆発させようとします。ついでに、舞台に立っているオルガン演奏者の堂本という男性を殺したかったようです。

 四人を殺した動機は、四人のせいで息子が死んでしまったからと言うことで、それはまあわかります。
 ホールを爆破するときに、絶対音感を持った人間はトリック的に邪魔となるので、女性は重傷に追い込まれました。彼女はご愁傷さまですが、まあまだ理解できるレベルです。
 問題は、ホールの爆破と、堂本さんを殺害しようとした動機です。

 じいさんは、35年間もずっとピアニストである堂本さんのピアノの調律師をしていた。しかし、最近になって、堂本さんはピアノをやめて、オルガンの演奏者になってしまった。そして、じいさんに対し、新しく建設するホールの館長になってほしいと頼んだ(このホールが、今回爆破しようとしているホールである)。

 で、じいさんの言い分はこうですよ。
「無論、館長を断ることも出来た。そのまま調律師を続けることは私の自由だった」
 まず、前半で私は「?」となりました。なんで館長を断る必要が? と。で、後半を聞いて、ああ、調律師を続けたかったのかと納得。じゃなんで断らないのかという疑問には、次々続く自分語りが答えてくれました。
「しかし私はただの職人だ。ホールの館長など務まるはずがない。だからといって、長年天才ピアニスト堂本の調律師を続けてきた私は、今さら他の人間の調律をするなど、プライドが許さなかった」
 ……え? 単に自信がなかっただけ? そしてプライドの問題なのか。
「その日から、私にとって音楽は苦痛な雑音でしかなくなった……夜寝付いても、夢の中でまで音楽が鳴り響き続ける日々……そして、悪夢にうなされて目覚めたあの日、私は決意したのだ」
 重症だな……。そして、あの日ってどの日だよ(笑)。
 このじいさんは間違いなくメンヘラ。
「自分勝手な理由でピアノを捨てた堂本と、堂本の興味をピアノから奪ったオルガンを、ホールごと爆破しようと」
 堂本さん何も悪くねぇ。
 てか何だよ、館長やる自信がないからホール爆破とか。あれか。「明日テストだな〜行きたくないな〜学校が爆発しちゃえばいいのに」ってやつか。しかもそれを、ホールの柱二十四本に爆弾をしかけ、オルガンの音階によって爆破させるという意味がわからないほどに手の込んだギミックで実現するじいさん。あんた、大丈夫だよ。そんだけの行動力があるなら館長くらい簡単に務まったよ。
そして、「堂本の興味をピアノから奪ったオルガン」って……。オルガン何も悪くねぇ。「私と言うものがありながら、オルガンに心変わりするだなんてっ!」と言わんばかり。まったく、とんだヤンデレじじいだよ!!
 このじいさん、絶対に息子のこととかどうでもよかったんだよ。大事なのはホールの館長やりたくないよというのと、堂本とオルガンのやつ、殺してやる! の二つだったんだ。ついでだから息子の仇もとってやれ! ってそういうノリだったに違いない。
 そして現れる堂本。
「すまなかった。まさか君がそこまで思いつめているとは思わなかったんだ」
 そりゃそうだよ。誰にも想像できないよ。
「やっとわかったか! お前の身勝手な行動のせいで、どれほど私が傷ついたか!」
 この期に及んでまだまだ調子付くじいさん。
 しかし怒らない堂本さん。そしてピアノをやめたのもホールの館長を勧めたのもすべてじいさんのためだったことが判明。再び友情の蘇る二人。
 もはやどこをどうツッコめばよいのかわからない。

 ストーリー的にはちょっとイマイチだったのだけれど、最後にだいぶん笑わしてもらったので、よしとします。

 この話に限らず、コナンの映画の犯人は、大掛かりなトリックを使う割りに、無茶苦茶びみょ〜な動機だったりする。
 思えば、一番初めからそうだった。
 建築士が左右対称の美学に反するからと言う理由で、自分の初期のころに立てた高層ビルを次々と爆破していくという話。
 そんなマニアックなこだわり、誰にも理解できんよ。

 世紀末の魔術師では、犯人はラスプーチンの子孫で、小五郎がラスプーチンを馬鹿にしたからという理由だけで、殺されそうだった。

 絵描きのじいさんが、アトリエから富士山が見える景色の位置に高層ビルを建てられたとかで、ビルを爆破(また爆破w)させる事件もあった(天国へのカウントダウン)。関係者を殺すときには、割れたお猪口を現場に残して、それが「高層ビルに真っ二つにされた富士山」を意味しているとか。そんな回りくどいアプローチじゃ、誰にも気づいてもらえないよ。

 ベイカー街の亡霊では、切り裂きジャックの子孫だということがばれるのがいやで人を殺していた。
 気にしすぎだよ。誰もあんたの先祖なんて気にしないよ。そういって優しく肩を叩いてやりたい。

 新しい武術を作るため(?)とか、そんな感じの理由でいろいろやらかしていた事件もあった気が……。
 それから、一番印象的なのが、何と言ってもバイキンマンが声優をやっていたソムリエが犯人だった話(14番目の標的)である。
「私のソムリエとしての誇りを汚した!」
 何をされたかと言えば、パーティの席で首にお玉をかけられ、豚のバッチをつけてソムリエをやらされたとか、そんな感じのこと。
 白鳥が言った。
「そんなことで?」まったく同意。
 バイキンマン、切れる。
「『そんなことで?』? お前たちにはわかるまい、あの時私の受けた屈辱が!!」
「○○さんはゴルフ(?)の大会に出られないんだ、もういいじゃないか!」
「いいやダメだ(ダメなのかよ!)やつを殺して私も死ぬ!!(死ぬんかい!)」
 さらに続くバイキンマンの暴走。
「それから○○(別の人)! お前はデタラメの書かれた料理本を出して間違ったワインの知識を世に広めようとした!」
 こっちのほうも「そんな理由で?」だ。
 ワイン大好きすぎる。
 何でコナンに出てくる職人はこんなに狂った人間が多いんだ。

 ワインの話でいえば、テレビ版のでも衝撃的な話があった。
 頭をぶん殴られた被害者が、ワイン倉に閉じ込められるわけだが、一命を取り留めた被害者が最初にした行動が何か――。
 加害者の大切にしていたワインを、照明に当てて温めるという地味な復讐!!
 あんた……頭からだらだら血ぃ流しながら……もっとやることがあるだろ。

 このシリアスなのかギャグなのかわからん展開がコナンの醍醐味だと思います。


 
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