桜宮高2自殺、顧問から体罰があったと手紙に
〜俺ルールの結果がこれだ!〜
2013年1月8日報道
2012年12月23日、大阪市立桜宮高校の男子バスケットボール主将だった2年生(17)が自宅で制服のネクタイを使い首つり自殺をした。自殺の前日、生徒は部活の顧問教諭(47)から頬を平手で何度も叩かれる体罰を受けていた。
生徒の部屋には遺書のほか、顧問にあてた手紙も残っていた。手紙には体罰に対する不満や、「なぜぼくだけ」といった悲痛な叫びが記されていた。
市教委によると、教諭は体罰について数回叩いたことを認めている。しかし、生徒は前日「30〜40回叩かれた」と母親に明かしている。生徒の遺体は、口が切れる傷が確認された。
ニュース関連の記事を見ていると、「自殺した男子生徒が軟弱だ」という旨の意見も多かったが……そんなことを言っているから、日本はいつまでも自殺大国の汚名をぬぐえないのではないか。
若い命が、死ぬまで追いつめられたのは事実である。
それを、「自殺するのは弱いから」と切り捨てていていいのだろうか。
自分は原則的に体罰は反対だ。お互いの合意のうえでするじゃれあいや、正当防衛以外の理由で、人を叩いたら非難されるのは仕方がないと思う。
躾で叩かれて育った人間は、理由があれば人を叩いてよいと考えるようになりかねない。
現に、体罰を正当化する理由の大半が、自分が体罰を受けて育ったから、である。
昔は体罰が当たり前だったからといって、「当たり前」が必ずしも正しいわけではない。
人間の生活は常に上昇しつづけていくべきで、その中で悪しき伝統は断っていく必要がある。
人間は言語によるコミュニケーションがとれる。言葉でわからせるのが教育だ。
暴力に訴えないということを聞かせられないのは説得力と指導力がない、か、あるけど面倒くさいプロセスを省こうとする怠慢なのか……。
暴力はいけないことだという道徳を、先生自ら破って、子供に何を教育するのか。
暴力を振るわないが仁徳のある先生はいる。よって暴力がなければ教育ができないというのは通らない。
本気で心配してそのあまり体罰をしてしまう先生がいるのもわかる。でもそれだけ生徒を思う気持ちがあるなら、他に指導の方法はないのか? 一度考えてみてほしい。
それで死なれたり不登校になられたりしたら、本末転倒であろう。
だいたい、部活でミスをするから叩くというのは、体罰以前の問題だろう。ここに叩く必要性は全くない。一生懸命頑張っている人間が、叩かれて追い詰められて、力を発揮できるわけがない。
運動部のキャプテンだったが、教師の指導が厳しすぎて、気持ちを病んで最後には不登校になってしまったという話を聞いたこともある。
こういう人たちははたして本当にごくごく一部の特殊な例なのか?
社会に出たらもっと厳しい、という意見もある。
ミスしたら叩かれる会社なんてブラック企業にもほどがあるぞ。
これは体罰だけの問題ではない。モラハラも一緒だ。
理不尽に怒られたり、失敗したら叩かれる。そんな社会が当たり前であってはならない。
と自分は思う。
関連ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130108-00000539-san-soci
https://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE130108171900646255.shtml
https://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130108/dms1301082249013-n1.htm
https://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130108/crm13010822540026-n1.htm
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